好きになるシリーズの病理学版。初歩から病理学を学べるというコンセプトで書かれている。ただ、あまりに表面的すぎて、その知識だけを追っていても分かりづらい面がある。ある程度勉強した者が、知識の確認に眺めるのがいいと感じた。また、病理学は症例写真ありきの学問である。好きになる病理学では明らかにその症例写真が少ない。写真を一枚見るというのは数百の文字を見るのに匹敵するため、写真がないのは致命的である。
・知識のおさらいに適している。
・専門用語の詳しい説明がない。
・これでもかと全ページにとにかく文字や図表を詰め込んだ編集と、本全体のスタイルとして疑問符がつくところもいくつかあった。
・挿し絵の何枚かがトラウマになるくらい気持ち悪い。
・内容の薄い専門書という程度になってしまっている。
著者 | ページ数 | 出版社 | 出版日 | 価格 |
早川 欽哉 | 176 | 講談社 | 2004/04 | 2,310円 |