コメディカルに向けて作成された生理学の書。しかし、実際は看護学生だけでなく、医学生、薬学、体育学部生など、様々な学部の学生に使用されている。内容的には、それほど深く掘り下げずに、全体をまんべんなく把握するというコンセプトで作られている。生理学分野に関してはこの教科書を暗記すれば試験はOKである。
ただし、いつのまにか「大脳脚」「四丘体」等々の聞きなれない言葉が出てきて、理解しづらい部分がある。冒頭に簡単な解剖図なりの簡単な解説をつけてくれると分かり易いと思う。それらの場所を確認するためには、簡単な解剖学の書(ネッター解剖生理学アトラス等)と併用するのがいい。
付録として「生理学で使われる単位」「略語表」が付いている。
・初めて生理学を学ぶ人に適している。
・看護学生の生理学はこれを暗記できれば合格点である。
・人体の仕組みを網羅的にかつ、分かりやすいよう順を追って説明している。
・膨大な生理学の知識を網羅している割には安い。
・シンプル生理学等の解説が詳しい教科書を必要とする。
・図がもう少し奇麗だと読みやすい。
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 出版日 | 価格 |
シンプル解剖生理学 | 河田 光博、樋口 隆 | 355 | 南江堂 | 2004/01 | 3,360円 |
シンプル生理学 | 貴邑冨久子、根来英雄 | 326 | 2008/04 | 3,045円 |